ハザードマップとは、地震、津波、土砂災害、水害、火山噴火などの災害が発生したときに影響が及ぶと想定される区域および避難に関する情報を掲載した地図です。平成30年7月に多くの犠牲者をだした西日本豪雨の際には、広島や愛媛などの土砂災害、岡山県倉敷市真備町の川が決壊したことによる浸水被害がハザードマップとほぼ一致したため、ハザードマップの重要性が再確認されることとなりました。
大地震では家具類が転倒し部屋中に散乱します。物が壊れるという経済的損失だけでなくケガや避難行動を阻害する要因となる可能性があります。東京消防庁の調査では大地震の際、負傷者の半数近くが家具の転倒、落下、移動が原因でした。
避難経路や寝室に背の高い家具は置かないでください。家具が倒れることによる避難行動の遅れや、寝ているときに家具が倒れて受け身が取れない可能性があります。さらに棚などにものを入れる際は重いものは下に、軽いものは上に収納しましょう。重心が低くなることで転倒しにくくなります。
家具をL字金具などで壁に直接ねじで固定する方法が最も効果的です。
壁に穴を開けることが難しい場合は、家具と天井の間にポール式のつっかえ棒や、ものをいれて隙間を完全に埋めることで固定できます。他にも家具の前方を高くすることで前に倒れることを防止することもできます。
ただし大地震の際はそれだけでは不十分な場合があるので、家具の下に粘着マットを敷くことなど複数の対策を併用することで効果が高まります。粘着マットは着脱可能で家具を傷つけない商品も多数あります。
開きのある棚は中身が飛び出てくることがあるのでストッパーをつけておくと良いでしょう。
大災害の際は公的な支援物資が届かない場合があります。スーパーやコンビニなどには人が殺到し商品はすぐになくなってしまうでしょう。そのため最低でも三日間過ごすための備蓄をしておきましょう。
さらに避難する際に必要なものを備えた避難用持出袋の準備をしておきましょう。
非常食品 | 飲料水(1人1日3リットル)、缶詰やレトルト食品、アルファ米、栄養補助食品、ドライフード、インスタント食品、お菓子 |
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燃料 | コンロ、ガスボンベ、固形燃料 |
生活用品 | 寝袋、洗面用具、毛布、トイレットペーパー、ドライシャンプー、ボディシート、鍋、やかん、給水容器 |
生活用水 | 風呂などへの水の汲み置き |
その他 | ビニール袋、ローソク、ガムテープ、ビニールシート、ラップフィルム、使い捨てカイロ、救急箱 |
貴重品 | 現金、キャッシュカード、預貯金通帳、健康保険証、印鑑、免許証 |
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非常食 | ミネラルウォーター、缶詰、多機能ナイフ、ラップフィルム、アルファ米、栄養補助食品、乳幼児・高齢者・病人向けの食品 |
応急医薬品 | ばんそうこう、三角巾、消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、目薬、常備薬 |
生活用品 | 衣類、タオル、ビニール袋、ウエットシート、給水袋、マスク、スリッパ、軍手、雨具、ティッシュ、ライター、アルミシート、生理用品 |
その他 | ラジオ、携帯電話、充電器、懐中電灯、電池、眼鏡、アイマスク、耳栓、エアー枕 |
地震等の災害発生時は電話が繋がりにくい状況が発生します。東日本大震災では70%から95%の通信制限が実施されたため電話は繋がりにくかったが、パケット通信は規制されなかったためメール等は繋がりやすい状況でした。ただし状況によりどこまで通信に影響が及ぶかは分からないため、家族間で複数の連絡手段を準備しておくことが大切です。
災害用伝ダイヤルは災害時、被災地への通信が増加することでつながりにくい状況となったときに使用できる安否確認用ダイヤルです。安否情報は音声として登録され電話番号の入力により音声の確認ができます。
利用方法 → NTT東日本 https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html災害用伝言版は災害時にインターネットを経由してメッセージを登録することで、安否確認をしたい人の電話番号を入力することでどこからでも安否確認をすることができるサービスです。下記の複数の会社がこのサービスを提供していますが、一括検索をかけることができるため他社のサービスに登録している安否情報も確認できます。さらに伝言板に登録しているメッセージはメールでの通知、音声変換されることで災害用伝言ダイヤルでも安否確認ができるようになっています。