避難をするために自宅を開ける場合にはブレーカーを切りましょう。電気の消し忘れによる事故を防ぐとことや、電気のライフラインが復帰したときの事故を防ぐことができます。電気と同様にガスについても元栓を閉じておきましょう。
海の中ではジェット機並みの速さで津波が伝わり陸地に近づくにつれスピードは遅くなり高さが増していきます。陸地では遅くなると言ってもオリンピック短距離選手並みのスピードで迫ってくるため目視してからでは避難は間に合いません。早めの避難がとても重要です。
海岸で強い地震を感じたらまず津波の襲来を予想しましょう。揺れが弱くても。長い時間ゆっくり揺れるような場合は津波地震の可能性があります。避難は高台などを目指しますが、近場に無い場合や、津波が既に迫ってきている場合は鉄筋コンクリート造の建物の出来るだけ高い階に避難しましょう。自動車の避難は渋滞などの原因になり極力避ける方が良いでしょう。
日本では平均して年間1000件以上の土砂災害が起きています。土砂災害のおそれのある土砂災害警戒区域は全国に66万区域存在します。まずは自分が住んでいる地区の情報を確認して下さい。
地震、火山活動に伴う土砂災害は発生時期を特定することは非常に困難です。しかし、ほとんどの土砂災害は豪雨であるため、雨量を指標に土砂災害警戒避難基準雨量が決まられています。市町村ごとに土砂災害警戒情報が発令されるため、豪雨の際は情報収集を怠らないよう気をつける必要があります。
土砂災害に前兆現象が起こるとは限らないということも知っておいてください。
台風や大雨などに関しては比較的、事前に情報を得ることができます。テレビやインターネットなどで降雨、河川水位などの情報収集をこまめにし、危険や異変を感じたら避難勧告などを待たずに、率先して避難することを心掛けてください。
避難に時間がかかる人は避難を開始。その他の方はいつでも避難ができるように準備をしておく。
過去のデータから浸水の高さが50cm以上(大人の膝上程度)までくると避難は困難となります。無理して避難所に行かず、自宅の上の階や近くの高い建物に一時避難するなど状況に応じて判断することが必要です。浸水した水は濁っているため蓋のあいたマンホールや側溝等に落ちる危険があります。また浸水時の水は下水道からの汚水が含まれているため感染症のリスクも高まります。
やむを得ず浸水時に避難する場合は棒などで進行方向の地面を突き安全を確認しながら避難してください。また避難は長靴を使わず運動靴などの動きやすいもので行ってください。長靴のなかに水が入ると足をとられる等、避難の妨げとなります。
火災を発見した時の行動について通報、消火、避難が考えられます。火が小さいうちは消火を試みますが消火の限界は「火が天井に達するまで」です。その場合は避難が最優先となります。火災の死因は一酸化炭素中毒、窒息が1番多くなっています。避難では、一酸化炭素などの有毒ガスを含んだ煙を吸い込まないことが重要です。
部屋の角
階段の段差
日本には111の活火山があります。活火山とは過去1万年の間に噴火したことがある火山をいいます。噴火警報、予報はこれらの活火山を対象とし、火山ごとに警戒が必要な市区町村を明示します。加えて火山活動の状況を5段階に区分した噴火の警戒レベルをあわせて発表します。
噴火後は広範囲に火山灰が降り積もっていくため、避難時にはマスク、ゴーグルなど目を完全に覆うものがあると良いです。無い場合は角膜を傷つける恐れがあるためコンタクトレンズは外しておきましょう。